My Daily Programming Life...

一般ユーザー向けソフト

今日こんな記事を見た

http://japan.zdnet.com/news/sec/story/0,2000056194,20396473,00.htm?ref=rss

アンチウィルスソフトがファイルを誤判定し、問題になったらしい。僕が興味があるのはこの部分。 

「『CA Internet Security Suite』のユーザーは、GUIを使って、影響を受けたファイルを隔離状態から復元することができる。『CA Threat Manager』を利用している場合は、ローカルのハードドライブ上で拡張子が『.AVB』のファイルを検索した後、手動で元のファイル名に付加された文字を削除することによって、元のファイル拡張子に戻して欲しい」

この前も似たようなことを書いたけど、こういうのがどうしても納得がいかないというか、どうしたらこれをなくせるんだという思いになる。僕も開発者なのでこうなってしまうのは仕方がないと正直思うのだけれど、これって普通の人ができることじゃないと思う。そういう人はPCなんて使うなってことか。でもこの製品は、そういう人も対象として売っているんじゃないだろうか。「フォルダとファイルのツリー構造が分かっていない人は購入しないでください。また拡張子の手動での変更方法がわからない人、ここまで読んでなんのことだかさっぱりな方は購入しないでください。」とでも書いておかなくてはいけない。

テレビに欠陥があったので、基盤を取り出して、はんだごてで、ここを接続してくださいって書いているようなものだと思う。

うちの母親じゃ無理だ。
こういう状況をなんとかするためにはどうしたらいいんだろうか。
なるべくそういうものを覆い隠そうとして、いろんなソフトウェアががんばっているのはわかるんだけど、あまりうまくいっていないように思う。なんというか、統一感のないUIだったり、言葉だったり、いろんなものがあって、結局使う人は内部がどうなっているかをイメージしないと、使えない。

たまに家族にPCの使い方を教えるときがあるけど、結局僕たちの頭の中にあることは伝わらない。たとえば、「リンク」。僕たちはリンクが大好き。実体は一つで、それへの参照をいろんなところに置いておけば、あたかもそこにあるかのように使える。
でもこんなこと現実的にはあまりない。そこにあるものはそこにあるものであり、あっちにあるものは必ず別のもの。同じような見た目でも違うもの。
しかも、リンクは同じものなのに、名前が違ったりする。あっちではマイドキュメント、こっちではC:\Documents and Settings\My Documents
これが同じだとは普通思えないだろう。仕組みを知っているから当然だと思える。
ツリー構造とか、配列とか、僕たちがこんな便利なものはないと思っているものが、一番彼らには理解できない。そこが難しいところだ。PCはまだまだ高度な道具なんだと思う。

でも、その意味ではWindowsはすごいのかもしれない。うちの母親がPCを使うまでにしてしまったのだから。開発者でさえ、OSとかCPUとかメモリとかその辺のことをしっかり理解している人は少ない。Windowsの上ならAPIで順番に書いていけばものが作れるから。その辺はすごい。
そして、今もそれを加速させようとしているんだと思う。

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