My Daily Programming Life...

コンピュータセキュリティへの興味

CanSecWestで話をしたSEH Overwriteのエクスプロイトテクニックとそれに対する対策。
これはこれで、セキュリティという面でなんらかの貢献のできる内容なのかなぁとは思うけど、基本的にはやはり技術ありきでの話の内容になっている。
何らかの問題があって、それを解決するために調べてこの話をしたのではなくて、技術的にこういうことが可能であることを知ることが楽しいから、これを書いたということ。

コンピュータの利用や通信が安全になることには意味があると思う。ただ、現在存在するハードウェア、ソフトウェアの上に、安全性を築こうとする行為は、僕はあまり意味があるとは思っていない。
つまり、今回のSEHの話も、ものすごく小さな目先の話であって、こういうことをいくらやったところで、コンピュータを安全に(情報を盗まれないとか、不正アクセスされないように)使うことは無理だと思っている。

さて、一方ですばらしく安全なシステム、ハードウェア、インターネットが整備されていたら、僕はきっと楽しくないから、こういった内容について調べたりはしないだろう。

そういう適当さのある世界が好きだからインターネットやコンピュータが好きなのだと思っている。インターネットの世界も、僕が初めてインターネットを使い始めた当時(1996ねんごろ)の方が面白かったと感じる。
いろんな驚きがあったし、いろんな自由があった。いまでも自由だけど、あまりにも社会に影響しすぎている。

twitterとかも、みんなそんな自由さを求めているんじゃないかと感じることもある。(なんとなく適当に一言感じていることを言って、特に責任ある発言を求められるわけではない。)

今のネットワークや、個人PCに、それだけの安全性や責任を求める行為そのものに、僕は抵抗を感じているのかもしれない。今のままで十分楽しいと思ったり。

それは僕は基本的に性善説的な考え方をしているせいかもしれない。みんなで楽しく使えばいいじゃん、みたいな気楽なのりなのだ。

形式ばった、なんのミスも許されない、ちょっとしたミスでみんなからいろいろ言われる、そんな社会じゃ面白くないし、何にもしたいと思えない。悪い人もいるかもしれないけど、コンピュータそのもので人は殺せないし、いいんじゃないかって思う。

僕が大企業が向かない理由はこういうところにある。僕にとっては楽しく生きるうえでどうでもいいことが多すぎるんだ。
コンピュータの世界は中小企業のような自由さから、だんだんと大企業的な世界に変わっていっているように思う。

そのうち、コンピュータやインターネットにも興味を持たなくなるときがくるかもしれない。
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